『セキュリティがいきわたる社会へ』社会課題を起点としたプロジェクト『S4』のオープンソース化を決定
本稿は、PRtimesで配信された記事の転載です。
すべての人にセキュリティを。セキュリティ・マネジメント・システム「S4」で、株式会社クラフはオープンソース化による「DEI」への取り組みを開始します。
宮崎発のサイバーセキュリティ企業である株式会社クラフ(本社:宮崎県宮崎市、代表取締役:藤崎 将嗣、以下クラフ)は、『S4』のオープンソース化を決定しましたのでお知らせいたします。また、同時に『S4』のオープンソース化を、クラフの『DEI』活動として、取り組みを開始いたします。
S4とは
面倒なことを簡単に、複雑なことをシンプルに。
S4は、誰でも、すぐに、簡単に、セキュリティ対策が始められるセキュリティ・マネジメント・システムです。
「DEI」とは
Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)。すべての人が安心して暮らせる社会をつくるための3つの言葉を合わせてDEIと呼ばれています。近年、個人の尊重や、公平性に対する意識が高まるなか、クラフでもこのDEIが、よりよい未来を築く土台であると考えています。クラフでは、DEIを次のように定義しています。
- Diversity(ダイバーシティ、多様性)
一握りの優秀なエンジニアだけでなく、多様な人材がセキュリティ業界で活躍できる環境を提供する。 - Equity(エクイティ、公平性)
標準化と仕組化でセキュリティ対策の属人性を排除し、すべての組織へ公平に安心と安全を確保する。 - Inclusion(インクルージョン、包括性)
セキュリティの格差をなくすことで全員参加のセキュリティを実現し、サプライチェーンリスクの解消を目指す。
オープンソース化の社会的背景
サプライチェーンリスクの解消に本気で向き合うことは、セキュリティ業界の社会的使命
昨今増えてきているセキュリティ事故は「サプライチェーンリスク」と呼ばれています。これは、企業のみならず、サービスを利用するユーザーにも大きく影響する問題で、安心・安全なインターネットを目指すうえで、避けては通れない課題です。
「安心を提供する会社で在り続ける」ことは、私たちの企業理念です。この企業理念を達成するためにも、サプライチェーンリスクに本気で向き合うことは、セキュリティ業界で活動する企業としての社会的使命であると考えています。
S4 オープンソース化のビジョン
文化、組織、国境の壁を越え、すべての人にセキュリティを届ける
私たちが実現したいことは、「セキュリティがいきわたる社会をつくる」ことです。私たちが開発したソフトウェアをオープンソースにすることで、文化、組織、国境の壁を越え、セキュリティの格差解消を共に目指すコミュニティを形成したいと考えています。
「セキュリティの格差解消」という同じ目標を達成する仲間として
S4のビジョン(誰の手にもセキュリティを届け、セキュリティの格差をなくす)に基づいてご活用いただければ、技術(著作権表示等、重要部分を除くソースの独自改変)や条件(サービスとして提供する場合のビジネスモデル)は自由に決定していただけます。
代表藤崎よりコメント
旧来からセキュリティ業界は、特殊なスキルを持つ一部の人材だけが活躍する業界で、多様性の観点で好ましい状況ではありませんでした。そこで私たちは、業務の仕組み化と教育により、創業から5年間に、IT未経験者をセキュリティ事業に携われる人材を100名以上育成し、人材の多様性を実現して参りました。
そして次に私たちが考えたことは、お金の有無でセキュリティ対策ができず放置される危険性が身近に存在することの解決です。OSのオープンソースLinuxの存在により、世界中の事業者が安価にソフトウェアを開発でき、世界中の人々が、その恩恵を受けてきました。私たちは、S4をオープンソースにすることで、世界中の事業者が安価にセキュリティのサービスを提供することができ、世界中の人々が、その恩恵を受けることができる世界の創造に、貢献したいと考えています。
お金を出せる顧客のみにセキュリティを提供することは、企業としては合理的な判断です。しかし、お金の出し手が無いことで放置されているサプライチェーンリスクを解消しないことは、社会全体で見た時に、非常に不合理なことなのではないでしょうか。私たちは、S4のオープンソースを、一企業の活動から、社会的活動に繋がる、積極的なセキュリティ格差解消策に育みたいと考えております。
「セキュリティがいきわたる社会をつくる」私たちのビジョンに共感頂ければ、ぜひ挑戦をご一緒できますと幸いです。私たちは、人が持つ優しさが、人類と地球を救うと信じています。