クラフは男性育休取得を推進し、育児参加を後押しします

課題となっている男性の育児参加

男性の育児休業取得促進のため、今月(2022年10月)から育児・介護休業法が改正され、子の出生直後の時期における柔軟な育児休業の枠組み、いわゆる「産後パパ育休」が創設されました(参考:厚生労働省HP)。これまでの育児休業よりも柔軟で休業を取得しやすい仕組みをつくることで、男性の育児参加を後押しする狙いがあります。

厚生労働省が毎年実施している「雇用均等基本調査」によりますと、2021年度の男性の育児休業の取得率は13.97%。9年連続の前年比プラス、取得率は過去最高という結果ながらもまだまだ育児参加が進んでいない現状が浮き彫りになっています。男性の育児参加の推進は未だ大きな課題といえるのではないでしょうか。

クラフの育児休暇取得状況

2022年10月現在、クラフには育休から復帰され業務に励まれている方が1名、育休中の方が2名(藤崎を除く)、これから取得予定の方が2名在籍しています。このうち、育休中の1名はクラフ初の男性育休取得者です。創業5年目で取得実績が少ないことや、さらなるサポート体制を構築することなど課題もあり、この機会に出産・育児をさらに後押しできる環境を整えていきたいと考えています。

代表の藤崎も育休を取得

こうした中、今夏の第1子誕生を機に、当社代表の藤崎が育児休暇を取得しています。初めての育児に日々奮闘しながらも「大切な時間を過ごせている」と話します。

そんな藤崎に日々の育児についてや、育休を取得してみて感じたことなどを聞いてみました。

ー新米パパの奮闘について

宮本:育休に入って約2ヶ月、初めての子育てについて教えてください。

藤崎:初めての育児で知識がなく、最初は戸惑いました。同時に、授乳などで寝る暇もないほどの妻の姿も間近で見て、1人で育児をしながら家事をすることは非現実的だと感じました。母親だけでなく、父親も育休を取ることは必須だと思いましたね。睡眠時間はかなり減りましたが、ミルクを作ってあげたり、お風呂に入れたり、寝かしつけたり、初めての育児に日々奮闘しています。最近ではおむつを手早く替えられるようになりました(笑)。

ー育休取得の現実は

宮本:男性の育休取得率が低迷するなか、取得を後押ししたものは何だったのでしょうか。

藤崎:創業5年目を迎え、社内の体制がかなり整ってきたことが大きな理由です。「今なら社員の皆さんに任せて育休を取得できるのでは」と思えました。心強かったです。創業から1人で抱えてきた業務も多かったのですが、今回の育休取得を機に、さらに業務分担も進みました。

宮本:実際に取得してみて感じたことはありますか?

藤崎:立場上、完全に休むのはやはり難しいです。決議をするという役割がありますが、そこに至るまでのプロセスや調査・勉強などの時間が当然必要です。必要に応じて会社とのコンタクトも取りましたが、育児をしながら時間を作る難しさも感じましたね。

僕の場合は代表取締役なので、厳密には休暇という仕組みは適用されません。ただ、社員の皆さんが同じようなシチュエーションを迎えた場合に非常に大きな負荷がかかると感じました。社会としても会社としても法律で定められている以上により良いサポートができるような仕組みを作ることはできないか。そのような目線でこの休暇を過ごしました。

会社とのコンタクトを取りつつも「仕事のことは一切考えなくて良いよ」とステークホルダーが言ってくれたことで、心理的にはすごく楽になりました。一方で、戻る時のサポートなどこれから育休を取得する社員さんにとってどのようなフォローが必要か、まだまだ考えるべきことはたくさんあります。

ー今後の会社づくりについて

宮本:育休を取得したことで、経営者として視点や考え方の変化などはありましたか?

藤崎:育休中に経済的・時間的な心配がないような仕組みづくりなど、会社としてサポートしていくことの重要性を身を持って感じました。

また、仕事のことを考えず安心して育休に入っていただくためにも、業務の代替性を高めていくことも改めて大事だと感じました。休みやすくすることは、育休を取る方のみならず、全ての社員にとっての働きやすさに繋がりますね。

少子化が進む中で、社会で育児を後押しすることは必要不可欠です。社会のためのみならず、人材確保など自社の未来にも関わることだと感じます。育休を取得したことで、これからの会社経営にもさまざまな気付きを得ました。

宮本:育休明けの仕事の仕方について、どのように両立していきたいですか?

藤崎:復帰まで1か月を切り、家事分担を含めて少しずつ生活のリズムを作っていこうとしているところです。またフルタイムで働くことに家族の理解はありますが、やはり家庭の時間も適宜確保していきたいと思っています。

育休中に得た気付きを生かしながら、より社員の皆さんが仕事と家庭を両立しやすい環境づくりに注力していきたいです。

より多くの人にとって働きやすい職場づくりを

クラフでは、これまでにも月の平均残業時間4時間以下や、有給休暇取得率80%以上、在宅勤務率90%以上など、より多くの人にとって働きやすい職場づくりに注力して参りました。

こうした取り組みが、宮崎県の「仕事と生活の両立応援宣言」企業への登録「ひなたの極」認証の取得などの形でも認められています。

代表の藤崎が育休を取得したことで得た気付きも取り入れながら、今後も子育てとの両立を含め一層働きやすい職場づくりを目指していきます。