【8周年CEOメッセージ】アグレッシブな成長戦略で「宮崎からサイバーセキュリティNo.1企業」実現へ

2025年11月、おかげさまでクラフは8周年を迎えました。

「宮崎からサイバーセキュリティNo.1企業へ」をミッションに、既存事業の拡大や新規事業の体制強化、経営体制の変化など、この1年も目まぐるしい変化と成長を遂げてきました。

今回は、クラフ代表取締役の藤崎にインタビュー。クラフのこれまでを振り返るとともに今後の展望を語りました。

-SHIFTグループの一員としての変化、より強固な体制へ

藤崎:この2年間で最も大きかったのは、SHIFTグループとしての動きです。約1年前、クラフの親会社であるSHIFT SECRURITYが、SHIFTの100%子会社になりました。

経営陣も新しい顔ぶれに変わり、私もこのタイミングで従来のクラフ代表取締役という役割に加え、SHIFT SECURITYの取締役にも就任することになりました。これにより、SHIFTグループとしての密着度、結合度が一層強まり、より一体となって成長に向けた動きが加速してきた実感があります。

グループ企業間の関係性も進化してきました。設立当初の「親子」の関係から、「兄弟会社」のような並列的な関係に近づいてきている印象があります。クラフが長年運用してきた企業戦略立案・実行のフレームワークをSHIFT SECURITYに取り入れるなど、お互いに良いところを取り入れながら、両輪となって進化しようとしている証拠ではないでしょうか。

一方、グループ一体となって経営戦略を考える機会が増えたことで、核となる想いは同じでも会社が異なる以上、それぞれの”毛細血管レベル”では異なるビジョンややり方があることを感じた1年でもありました。

こうした中で、いかにうまく結合・リンクさせていくか、シナジーを生んでいくか。意思決定においては、一点のスポットで切り取るのではなく、中期・長期的にトータルでみたベネフィットを追求するようにしています。

ー事業ポートフォリオの強化と「次の柱」への布石

藤崎:脆弱性診断とセキュリティ監視(SOC)を引き続き中核としながら、さらなるサービスラインナップの強化や、供給力を増やしていくことを目的とした部署の統廃合・新設など、組織改編もこの1年で大きく行われましたね。

診断事業では、各サービスラインナップを強化していくことや、グループとして国内トップクラスまで拡大してきた供給力を、クラフを中心にさらに増強していくことに大きく注力してきました。

監視事業は、まだ規模感としては診断事業に及びませんが、多くのセキュリティアナリストを採用・育成し、24時間365日の監視体制を質・量ともに拡大してきました。

より多くのお客様に届けられるフェーズに来たので、これからは営業を強化していきます。

コンサルティングについては、グループ会社であるMAS Lab(マスラボ)の知見を活用し、より強化しています。私たちが得意としているのは、規定やマニュアル等を作り上げていくことに留まらず、実際のセキュリティ対策がどのように施され、運用されているかをお客様の現場により近いところで、技術的な視点でみていくテクニカルな領域でのコンサルティングです。

さらに、従来は大企業がメインの顧客層となっていたコンサルティングサービスの販路を中小企業向けにも拡大していこうと、新たなパッケージを開発・リリースしました。

そして、診断、監視、コンサルに次ぐ「次の事業の柱」を立ち上げるために、R&D本部が発足したのも組織改編における大きな変化です。マーケティング部門とR&Dが連携し、技術調査や市場調査を行いながら、新しい事業の創造に取り組んでいくことを大きく掲げています。

既存事業の拡大に留まらず、総合的にサイバーセキュリティ事業を展開する企業として大きく飛躍するために会社としても次なる事業に向けて大きく投資をしようと考えています。

私自身も、経営陣として”人”の成長や採用への投資、資本の調達に向け、情報収集や新規開拓のため一層アクティブに出面に立つ機会が増えてきました。会社の大きな成長フェーズにあることを実感し、やりがいを感じるとともに嬉しく思っています。

ー人材戦略の変化、プロ人材の獲得へ

藤崎:クラフは設立初期から、「IT未経験者をIT人材にする」をCORE VALUEに掲げてきました。8周年を迎え、150名規模まで未経験者の採用・育成を繰り返してきたことで、一定の規模感と成果を達成した今、特に脆弱性診断事業においてはサイバーセキュリティNo.1が見える位置まで会社として成長を遂げました。

IT未経験者をIT人材にする。その先のVISIONとして掲げている「宮崎からサイバーセキュリティNo.1企業へ」が現実味を帯びてきています。

No.1を目指すためには、高い技術、深い知識、長い経験を持つハイキャリア人材の知見をクラフ全体に還元する形で、これまでに育成してきたIT人材を、さらにセキュリティのプロ人材へと育成していくことが不可欠です。

この1年、M&Aや採用の形で、セキュリティ業界で長い経験・キャリアを持つ方々に多く加わっていただきました。勉強会等を通じてセキュリティの知見を共有したり、品質管理の形でサービスの質を高めたり、サイバーセキュリティ企業として一段とパワーアップするにあたり、大きくリードしていただいています。

この動きを加速させながら、我々は業界の中でのポジションを上げていくまさに次のフェーズに向けて注力しているところです。

ーアグレッシブな成長戦略で「宮崎からサイバーセキュリティNo.1企業へ」

藤崎:「宮崎からサイバーセキュリティNo.1企業へ」というVISIONは、まだ今の私たちには”おこがましい”発言かもしれません。しかし、特定のカテゴリーでは、No.1を目指せるポイントが見えてきました。

脆弱性診断の業績規模では、引き続きNo.1獲得を目指します。

監視事業においては、特にクラウドを中心とした私たちの強みである領域で、No.1が見えてきました。引き続き積極的な投資を続けていきたいです。

コンサルティングでも、従来の顧客層のみならず中小企業に向けたサービスの拡充で、さらなる飛躍を目指していきたいです。

今後の成長戦略としては、人への投資、技術や資本の調達をよりアグレッシブに行っていく方針です。

これまでに一定の成果を挙げてきた採用だけでなく、技術や経験をグループに大きく還元し成長する方法として、M&A他、様々な成長戦略を検討しています。

これを宮崎から実現していくことが非常に重要だと考えています。今の状況を100メートル走で例えるなら、5メートル地点くらい。「良いスタートダッシュが切れた」という実感はありますが、残りの95メートルを走り抜くために、今後も手を抜かず、アグレッシブな動きを進めていきたいです。

「宮崎からサイバーセキュリティNo.1企業へ」

簡単な目標ではありませんが、だからこそクラフは日々試行錯誤を繰り返しながら成長を続けています。8周年を経て、No.1の実現が見えてきた事業もあるなど、一定の手応えも得られています。

これからも、さらなる事業拡大に向け、様々な成長戦略を検討・実現して参ります。