先が見えない面白さに惹かれ、創業期のSHIFT社へ │SHIFT 取締役 小林元也氏│前編

各地に拠点・グループ会社を持ち、グループ従業員数は約13,600人規模(2024年11月末時点)となった東証プライム上場企業の株式会社SHIFT。クラフもSHIFTグループの一員です。

SHIFT社はソフトウェアテスト事業を軸に開発事業、コンサルティング事業など多岐にわたるサービスを展開。日々拡大・成長を遂げています。クラフでは、SHIFTグループで活躍されている皆様へインタビューし、シリーズでお伝えしています。

今回は、創業期からSHIFT社の成長をリードし続けている取締役の小林 元也氏にインタビュー。SHIFT社に加わった理由や1万人を超えた今、感じる変化や走り続ける原動力について伺いました。

ー創業期のSHIFT社に加わった動機は。

小林(敬称略):「面白そうだ」と思ったからです。先が見えない面白さに惹かれ、自分にも何かできるのではないかと。新たな環境でチャレンジしてみたかったことも理由の1つです。

当時、私自身も新卒で入社した会社で昇格のタイミングを迎えていましたし、大学時代の同期や友人もキャリアを積み上げ、飛躍していく姿を見ていました。今後のキャリアについて考える中で、「どうせ働くなら、面白いと感じることに挑戦したい」という想いや「世の中に影響を与えるチャンスがあるところで働きたい」と思うようになっていました。

このようなタイミングで創業者の丹下と話す機会があったのですが、「自分たちの能力を世の中のためにもっと使うべき」という言葉が今でも印象に残っています。この言葉も後押しとなり、創業期のSHIFT社への入社を決めました。

ー「先が見えない面白さ」とは?

小林:SHIFTグループは、2030年に年間売上高3000億円を目指しています。ただ、目標とする数字はあるものの、実現した時に周りの環境や自分がどうなっているのだろうというイメージは今でも明確なものがありません。

成長速度が早いからこそ、良い意味で「先が見えない」ところに面白さを感じますね。

SHIFT社は創業期から常に変化を続けてきました。課題も、それを乗り越える達成感も、乗り越えられない悔しさも、日々新しいことの積み重ねで今があります。

もちろん失敗もしてきましたが、成長、上場、そして強力な仲間が加わったこと。全てが糧となっているのではないでしょうか。

ー走り続けられる原動力を教えてください。

小林:誰かが頑張っているから自分も頑張ろうと思えますし、目標を立てることで、達成するために課題を見つけ、日々解決していくことが求められます。また、上場したことでより多くのステークホルダーからの期待に応えていきたいという想いもあります。

一度信頼を失うと、再び信頼してもらうことはとても難しいため、信頼を得続けることの重要性は特に感じています。

一方、仲間が増えてきたことで、新たに喜びを感じる場面、原動力となることも増えました。例えばこうしたインタビューの機会などで10年前、15年前に一緒に仕事をしていた仲間が当時を振り返り、エピソードを話してくれた時。懐かしくもあり、嬉しい想いもありますね。

次第にグループ会社も加わり、私たちはSHIFTグループとして成長を続けてきました。新しく加わる仲間も多い中で、SHIFTらしさが失われることなく、同じ目標に向かって楽しみながら活躍しています。

1万人を超えた組織として、「がむしゃらに働きたい」「今はゆっくり働きたい」などそれぞれのペースを選び、認めあいつつ、全体として前進し続けていることが、率直にすごいなと思います。「自分が」ではなく「ありがとう」の連鎖が多いのもSHIFTグループの長所ではないでしょうか。

ー成長とともに感じる変化は。

小林:組織が小さいうちは「自分が何とかできるかも」と思えていたことも、事業拡大に伴い、誰かの力を借りる、一緒に乗り越える場面が増えてきました。

自分の力だけで何とかしようとするのではなく、全体の力を引き上げる必要性が組織の成長とともに高まってきているのではないでしょうか。

1人で1.5倍頑張っても、1万人の組織では10005/10000にしかなりませんが、1人1人が2%でも3%でも成長すれば、組織全体でみると大きな成長・前進に繋がります。

だからこそ、働きやすい環境づくり、魅力的な制度設計、KPIや目指す方向性の可視化が大切です。1人1人が家族や友人など周りに誇れる働き方を実現することで、全体の力が向上していくはずです。

またチームとして、皆が同じ方向に向かって頑張ることで、より大きな力が発揮されます。組織が大きくなっても、自分たちの言葉で目標を語り、自分事として責任を持って目標に向かって進める組織でありたいです。

組織が大きくなるにつれ、1人の力だけではなく、それぞれの力を伸ばし全体としてのパワーアップを図る重要性を感じたと話す小林氏。

第二創業期を迎えたクラフでは、“Raise The Bar(水準を上げよう)”をスローガンに、組織全体を引き上げるキャリア支援・取り組みを行っています。

これからも、宮崎からサイバーセキュリティNo.1企業へ、組織全体の確かな成長を実現しながら事業拡大を続けて参ります。