決して止められないインフラ、大規模なプロジェクトに携わるやりがい │SHIFT 金融・公共サービス部 部長 須藤 厚氏 │ 前編

各地に拠点・グループ会社を持ち、グループ従業員数は約13,600人規模(2024年11月末時点)となった東証プライム上場企業の株式会社SHIFT。クラフもSHIFTグループの一員です。
SHIFT社はソフトウェアテスト事業を軸に開発事業、コンサルティング事業など多岐にわたるサービスを展開。日々拡大・成長を遂げています。クラフでは、SHIFTグループで活躍されている皆様へインタビューし、シリーズでお伝えしています。
今回は、私たちの生活に欠かせない重要インフラに携わる金融・公共サービス部 部長(取材当時)の須藤氏にお話を伺いました。
ーこれまでのキャリアについて教えてください。
須藤(以下敬称略):前職は大手証券会社のシンクタンクに30年以上勤めていました。最初の10年がシステム開発、次の10年は海外関係の業務、それからグループ会社である証券会社やネット銀行の立ち上げといった事業に携わってきました。
海外に出てみて、新しいことへの挑戦や新しい方との出会いが私にとって大きな経験になると実感しました。そこで、サラリーマン人生の終盤戦に新しいことに挑戦してみようとSHIFT社への入社を決めました。
SHIFT社は新しい会社で、日々新しいことに挑戦しています。また、様々なキャリアを持つ方が在籍していて多様な考え方を吸収できます。自身のさらなる成長に繋がると感じたのが決め手です。
ー金融・公共サービス部(取材当時)はどのような部署でしょうか。
須藤:金融・公共サービス部は、名前の通り金融機関や官公庁、地方自治体向けのサービスを提供しています。その中でも、SHIFT社のコア・コンピタンスである「品質保証」を武器に、主にプロジェクトへの品質保証、プロダクトへの品質保証に関わるサービスを展開しています。
私自身、前職の経験から、金融機関が抱える悩み・課題はよく分かります。品質において「ここは絶対に落としてはいけない」という勘所も活かせている実感がありますね。
また、国として、国民として止めてはいけないインフラの品質保証を支援する金融・公共サービス部は、SHIFT社のブランドを確立する意味でも重要なポジションです。
大企業のお客様も多く、大規模なプロジェクトに携わるやりがいがあります。金融・公共サービスの特徴として、業界の歴史が長くITやシステムの導入が早い段階で進んでいて、既にこだわりやノウハウの蓄積があります。そうしたお客様のノウハウやこれまでに築いてきたシステムも活かしながら、変わりゆく技術や業界再編に対応していくという難しさもありますが、その分経験が積めますし、やりがいも大きいですね。
ー仕事において大切にしていることは。
須藤:お客様や仲間との関係づくりは大切にしています。人と人で仕事をしていると失敗や行き違いは生じてしまうことがありますが、日頃のコミュニケーションのとり方やその後のフォローなどを通じて「一緒に仕事ができて良かった」と思えるところまで仕事をやり切りたいし、部署のメンバーにもその想いは伝えています。
金融・公共サービス部は約600名体制(取材当時)で、それぞれのキャリアもバックグラウンドも異なります。そのためこれまで考えてきたこと、経験してきたこと、これからチャレンジしたいことを常に確認する場を設けることも意識しています。具体的には、一人ひとりと1on1を行い、現状とのズレがあれば長期的な目線でアジャストしていけるよう情報交換を重ねるようにしています。
人数が増えてきて、仕事に関することや限られた仲間内などコミュニケーションをとる機会が減ってくるため、誰と誰がコミュニケーションをとるか、ペアを決めることで本当に考えていることが分かり合えるような環境を作っています。さらに規模が大きくなるとしても、すべきことは基本的に変わらないと考えています。
ー今後の展望を教えてください。
須藤:私自身は、これまでに金融機関・公共サービスの業界で築いてきたキャリアを活かしながら、SHIFT社の成長に貢献していきたいです。部署としては、窓口からインターネットへ、またキャッシュレスも浸透する中でIT投資を早くから、かつ大規模に行ってきた金融業界においてSHIFT社の名前を認識してもらい、「新しいシステムを作るときにはSHIFT社に依頼すれば安心して社会に提供できる」と信頼を得ていくことが目標です。
売上ももちろん大切ですが、ブランディングも非常に重要です。金融・公共サービスの業界でSHIFT社の信頼を重ねていくことが、ひいては他の業界にも波及していくのではないでしょうか。
「信頼」という言葉を繰り返し口にした須藤氏。その姿からは、重要インフラである金融、公共サービスを決して止めることなくSHIFT社の強みである品質保証で支援していく責任感とやりがいが伺えました。
後編では、須藤氏の仕事における信念とその実践について伺います。