現状打破のために、まずは覚悟を決めて臨むこと │SHIFT 取締役 小林元也氏│後編

各地に拠点・グループ会社を持ち、グループ従業員数は約13,600人規模(2024年11月末時点)となった東証プライム上場企業の株式会社SHIFT。クラフもSHIFTグループの一員です。
クラフでは、SHIFTグループで活躍されている皆様にお話を伺い、シリーズでお伝えしています。今回は、創業期からSHIFTグループの成長をリードし続ける取締役の小林 元也氏にインタビュー。
前編では、SHIFT社に加わった理由や1万人を超えた今、感じる変化や走り続ける原動力について伺いました。後編では、仕事における信念やSHIFTグループのこれからについて伺います。
ーあなたの信念を教えてください。
小林(以下敬称略):「もう、やるしかない。」
これまでに幾度となく壁が目の前に現れてきましたが、乗り越えることでしか前に進めません。自分にできることは、現状打破のために覚悟を決めて臨むこと。
それができれば、上手くいってもいかなくても、次に繋げることができます。上手くいけば壁を乗り越えられるし、上手くいかなくても違う方法を考えられる。時間が解決してくれることもあります。
ただ、諦めに近い「やるしかない」ではなく、エンジンを120%にかけるための「やるしかない」であること。誰かの力を借りても良いし、知恵を使っても良いし、ツールを使っても良いけれど、「ここまでやったんだ」と結果としてアウトプットするものが相手の期待値を少しでも超えられるかどうかが大切ではないでしょうか。
新しい挑戦を続け、自身の限界を少しずつ伸ばしていくことの繰り返しでキャリアを積み重ねることもできるし、次第に手の抜き方、効率の良さも身についていくはずです。そうして余裕が生まれてくると、次の挑戦もできる。
まずは「もう、やるしかない」と覚悟を決めて前に進むこと。私自身も、これを繰り返してきました。
ーキャリアアップを望む上で、大切にすべきことは。
小林:上司の判断が必ずしも正しいとは限りません。言われたこと、その一部だけを捉えてしまうと間違った方向に進んでしまうことがあります。
目の前のことだけを鵜呑みにするのではなく、様々な視点を持って「疑う」こと。そこに至った背景や違った視点からも物事を考えることで、自分の言葉で咀嚼し、正しく理解して進むことができるかもしれません。
今の自分は過去の自分がこれまでに判断してきたことの結果でしかありません。今の自分を肯定するためには、全ての結果を受け入れる必要があります。良いことばかりでなく、もちろん大変なこともたくさんありますが、乗り越えたことを自信に繋げ、できるだけ「良かったね」と自分自身を褒めてあげられる判断を増やしていくこと。
必ずしも成功ばかりでなく、経験に繋がったり、「やり切った」と思える体験であったり、覚悟を決めてやり切ることで、自信に繋がり自分を肯定し、さらに前に進んでいけるのではないでしょうか。
私自身も、これからも常にバージョンアップしながら社会や会社の変化に適応し、SHIFTグループに必要とされる存在で在り続けたいです。
ーSHIFTグループのこれからについて。
小林:SHIFT1000(売上高1,000億円)からSHIFT3000(売上高3,000億円)へ、これは大きな変化点になるのではないでしょうか。成長していくにつれ、今までの戦い方だけでは壁にぶつかります。時には自分たちのこれまでのやり方を否定する必要もあるほど、変化が求められます。
もともとはソフトウェアテストを軸に展開してきたSHIFT社ですが、現在に至るまでDXに関する幅広い事業を展開する形で、成長してきました。これからは、お客様が困っている時にソリューションや人に限らない形で力になれる存在へ、「相談したくなるパートナー」としてさらに成長していきたいです。
そのような組織に成長していけることを「楽しい」「誇らしい」と思ってもらえたら嬉しいですね。そう思ってもらえる環境を作っていきたいです。
「もう、やるしかない」という言葉からは、確実に前進を続ける覚悟が伺えました。1万人を超える組織になってもなお、よりお客様に必要とされる存在へ、SHIFTグループのさらなる成長を見据える小林氏。
グループの一員であるクラフも、お客様に「相談したい」と思われるパートナーへどう成長していくべきか、日々模索を続けて参ります。