宮崎でIT企業が存在感を増しているのは、県外から見ると興味深い|Talk 前編|株式会社SHIFT SECURITY古見氏

クラフの創業から現在に至るまで、脆弱性診断事業の事業部長として重要な役割を担ってきたSHIFT SECURITYの古見さん。

クラフを創業期から見守ってきた古見さんの目には、これまでの企業の歩みはどのように映っているのでしょうか。今回はクラフ・藤崎との対談形式で、お話を伺いました。

ーまずは古見さんに伺いたいのですが、現在のSHIFT SECURITYとクラフの関係性からお聞かせいただけますか?

古見:現在はSHIFT SECURITYで、診断ディビジョンのリーダーを務めています。診断ディビジョンはWebアプリケーション診断やアプリ診断、プラットフォーム診断といったそれぞれの脆弱性診断業務を一括で管理する部署です。私の役割としては、体制の検討や、お客様のコミュニケーションについてのエスカレーションを担っていて、「事業部長」といった言葉に言い替えられると思います。

クラフとSHIFT SECURITYはグループ会社の関係で、診断ディビジョンではクラフの社員が多く業務に携わってくれています。私はそこの生産量の確認・管理やエスカレーション先を担っているので、クラフとは関係性が深い立場にあります。

ー藤崎さんは関係性をどのように見ていますか?

藤崎:クラフから見てSHIFT SECURITYは、顧客と依頼主の関係性にあると言えます。

古見さんが話してくださいましたが、現在は業務契約先として全社員約150名のうち約110名が、古見さんがリーダーを務める診断ディビジョンで稼動している状態で、クラフの業務でも非常に大きなボリュームを占めています。

古見さんには部門の長として、生産性管理や人員配置といったマネジメントの管理や決定の部分はもちろん、グループ会社という部分を汲んでいただき、社員一人一人のキャリア形成や、人事評価にいたるまで幅広い分野に携わっていただいています。クラフの業務や成長に深く寄与していただいているので、私からすると「感謝しかない」という言葉が率直な気持ちです。

クラフの黎明期から研修や教育を含めクラフの成長を支えてくださりながら、お互いに会社の規模が大きくなっていく過程を共にしてきました。クラフにとって、欠かすことができない重要なパートナーです。

ー古見さんはクラフのこれまでの歩みについてどのような感想をお持ちですか?

古見:現在の成長には正直驚いていますね。

はじめてお仕事をご一緒した時は、10名に満たないくらいの規模でした。それが宮崎を訪れるたびに社員がどんどん増えていって、もともとスペースが空いていたオフィスの席がどんどん埋まっていく光景が印象的でした。

それから宮崎という地方でIT企業にこれだけ人が集まっている点は、一つの特徴だと思っています。

私は長野県出身ですが、地元は工場や工業系の企業誘致が多く、IT企業は少ない土地柄です。しかし宮崎では近年IT企業や人材が存在感を増していて、同じ地方でも違った特色のある街に変化している姿を、興味深く見ていますね。

ー宮崎県の人柄についてはいかがでしょうか?

宮崎の方々はとても親切な人が多い印象がありますね。業務中では、社員同士が互いに手を取り合って、案件に取り組んでいく姿勢が印象的でしたし、プライベートでも気さくに接してくださる方が多かったです。困った人を助けるというマインドを持っていると感じました。真面目で、やさしい人柄があればこそだと思いますね。

ー藤崎さんはクラフのこれまでについてどのように感じていますか?

藤崎:クラフは創業5年を迎えるのですが、これほどの事業規模を目指す“画”は描けていませんでした。創業当初はプログラミング教室や開発の仕事をしながら、10年に1度くらい新卒を採用して、IT未経験の人材をIT業界で活躍させていけたら…そんなイメージを持っていました。

それがSHIFT SECURITYとの資本業務提携のお話があり、「1,000人の雇用をつくる」というミッションを掲げることができた。今はミッションを達成すべく、全力で取り組んでいます。

一方で正直な感想を言うと、「もっとできたのでは」という感想を持っています。宮崎では考えられないくらいの規模やサイズ感、クオリティをSHIFT SECURITYから借りていると考えると、もう少し、あと一歩二歩でもスケールできたのではと思ってしまいます。

ただ、5年で150名という規模まで成長し、ある程度会社としての形は整ってきたと感じています。これからこのスピードをさらに加速させ、1,000人雇用というミッションを達成したい。そのために古見さんはもちろん、多くの社員と一緒に歩みを進めていきたいですね。

今回の対談からは、黎明期からクラフの成長を支えてきた古見さんとの強い関係性が伺えました。対談では宮崎でIT企業が存在感を増している点を「興味深い」と語ってくださいましたが、SHIFT SECURITYと古見さんの存在がその一助となっているのは間違いないでしょう。

次回の対談後編では、未来軸に視点を変えて、クラフの課題や将来像について語っていただきます。