ボトムアップで社会を動かす│B Corp認証企業対談│石井造園 石井代表取締役│後編

クラフは、2023年9月に、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際認証「B Corporation(以下B Corp)」を取得しました。

毎年3月のB Corp月間に合わせ行った、同じく認証企業の石井造園株式会社(神奈川県横浜市)石井直樹代表取締役と、クラフでB Corp認証をはじめ社会貢献活動の管掌を担う村上の対談。

前編は認証を知ったきっかけや”地域”の捉え方などについて伺いました。後編では、会社の在り方、社会へのメッセージを発信します。

ー会社の在り方について

石井(以下敬称略):雇用の面ではもちろんですし、私は会社経営について、個々の社員の活躍の場を多く提供することを目的としています。

例えば、当社には剪定が上手な社員もいますし、お客様の要望を汲み取り適切な提案をすることが得意な社員もいます。こうした多様なスキルを持つ社員に、それぞれ適性・やりがいがある業務を与えることを大切にしています。また給与については、「遅延なき、かつ公平な利益の分配」に注力しています。

こうした会社経営をしていると、社員は誠実な姿勢で業務にあたってくれるようになります。これが個人と会社のあるべき関係ではないでしょうか。

社会に対しては、お客様の要望にしっかりと応えていくこと。期待を超える仕事をすることも大切です。お客様から「ありがとう」の言葉をいただくととても嬉しいですよね。

期待を超える仕事をしていると、商品・サービスの価格に限らず「選ばれる」会社になります。当社は決して他社と比べて安いサービスを提供しているわけではありませんが、地域との繋がりから仕事をいただくことも少なからずあります。

ーB Corp認証を経て変わったことは

村上:お話を伺う中で、石井造園の取り組みは認証を取得することが目的ではなく、これまでの蓄積が結果的に評価されたように感じました。

その意味で、B Corp認証取得の前後で変わらないことも多いのではないでしょうか。

石井:そうですね。ほとんど変わらないといっても過言ではありません。もちろん改善していくべきこともあると思いますが。

B Corp認証を通して得た新たな気付きも踏まえ、さらなる活動をしていく通過点という認識です。

村上:私たちも、認証を得たことはもちろんポジティブに受け止めつつ、これから社員やその家族、地域、社会へと活動の輪を広げていきたいと考えています。

ー社会へのメッセージ

石井:石井造園では、地域を「横浜市内」と定義しています。私たちが照らせる範囲は狭いですが、同じような考えを持ち取り組みを進める会社が各地に出てくることで、社会全体を明るく照らせるのではないでしょうか。

また、当社のような中小企業が認証を取得することは、大企業へのプレッシャーになると考えています。実際、どのような取り組みをしているか大企業から問い合わせがくることも増え、近年は少しずつ社会の意識が変わってきたように思います。

まだ日本国内でのB Corpの認知・文化は浸透してないように思えますが、だからこそボトムアップで社会を突き動かして変えていきたい。そのような思いで、今後も最先端の取り組みをしていきたいと思います。

異業種ながら、B Corp認証企業である当社とクラフでは、お客様が求めていることの親和性があるのではないでしょうか。B Corpを通じて、共通した価値観を持つコミュニティも広げて行きたいです。

村上:少しずつではありますが、日本の中でB Corpが知られるようになってきている今、様々な業種で認証企業が増えていくことで公益性の高い会社が可視化され、消費者が自身の価値観をもとに選択できるようになります。

今はそれぞれ活動している段階ですが、企業間の連携や消費者との繋がりを強め、社会へのインパクトをもっと高めていけたらと思います。

3月のB Corp月間に合わせ行われた認証企業同士の対談。異業種ながら、共通する社会への想いもみられた両社。ボトムアップで社会を動かす、業種を超えて輪を広げていく、といった力強い決意も聞かれました。

これからも事業を通じて社会に貢献する活動はもちろん、コミュニティとして一層の推進力を持ったアクションに努めて参ります。

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