より市場価値の高い人材になるために │ SHIFT基幹・ERPサービス部 伊藤氏
グループ従業員数1万人を超えるSHIFT社では、研修や独自の検定試験など個々のスキルアップに繋がる場を積極的に提供していて、クラフからは10名を超える社員が独自のキャリアUP制度「トップガン」(※)の「トップガン(テスト設計)」に合格し、得た知識を日々の業務に還元しています。
さらなる成長の秘訣を伺うべく、今回は難関とされているトップガンの上位試験に合格を果たすなど著しいスキルアップを遂げているSHIFT社の皆様に、仕事への姿勢や学びが活かされたと感じたことなどをシリーズでインタビュー。
第1回は、新卒未経験で入社後、2年間という異例の短期間で3つのトップガン検定に合格。業務においても飛躍的な成長を遂げている伊藤さんにお話を伺いました。
※キャリアUP制度 「トップガン」およびトップガン検定はSHIFTグループ従業員を対象とした社内制度です。
ーSHIFT社に入社したきっかけについて、教えてください。
伊藤(以下敬称略):2021年4月に新卒として入社しました。大学時代は経済学部で学んでいたのですが、就職活動が始まった頃にIT業界に興味を持ち始めました。
その中で、IT業界への知識・経験を問わず適性試験を用いた採用を行っていたことや、会社が成長を大切にしていること、納得感のある教育・評価制度が整っている印象があったことなどがSHIFT社への入社の決め手です。
ー入社後からこれまでについて
伊藤:入社研修を終えてからは、ソフトウェアテストの実行者としてキャリアをスタートしました。設計業務までを経験した後、様々なドキュメントの基本設計書やテスト仕様書などを調査・検査するインスペクションの業務に携わりました。
他にも、実際に欠陥が発生した場合に原因がどこにあるのか調査し、必要に応じて業務改善を行うなど、ソフトウェアテストの多岐にわたる業務に携わりながら理解を深めてきました。
現在(取材当時)は、案件ごとの計画を立てるほか、チーム全体の進捗管理、お客様との調整などマネジメント業務にも携わっています。
ー未経験から入社されて3年間で、専門的な業務を多く経験されましたね。
伊藤:もともとはPC操作に苦手意識がありました。大学時代にはスマートフォンがあればPCは不要だと感じていたほどで、SHIFT社に入社した時にも、タイピングの速度など周りに比べたら遅れている感覚がありました。
また、未経験から入社したため、当初は知識・経験がない状態で先ほど述べたような業務に臨んでいました。
そこで、まずは勉強をして業務のイメージをつけ、知識を実務に活かしていきたいという想いで挑戦したのが、SHIFT社が実施するキャリアUP制度「トップガン」です。
トップガン検定では、案件管理の業務で学んだことを「プロジェクトマネジメント」という試験科目で活かすことができるなど、一部は業務で得た知識が出題されましたが、基本的には勉強を進めることでさらに業務に活かせる知識を補填し、現場で実践していくイメージです。
ー伊藤さんはかなり短期間で、複数のトップガン検定に合格したと伺いました。
伊藤:入社3か月でトップガン(テスト設計者)に合格しました。ちょうど入社研修が終わった頃ですね。
その後、当時携わっていた業務内容に近い一般の資格の勉強がしたいという想いが強くなり、現場で必要とされる細かな技術の勉強をしていました。
入社2年目に入った頃にトップガン検定の勉強を再開し、トップガン(テストPL)に合格。その約3か月後にトップガン(PMO)に合格しました。
ー難関試験において、異例の短期間で合格。苦労したことやモチベーションになったことは何でしょうか。
伊藤:トップガン検定で出題される科目の中で、エクセルやパワーポイントはこれまでに多少触れたことのあるスキルで、抵抗はありませんでした。一方、ソフトウェアテストの設計に関わる科目はSHIFT社に入社してから学んだ概念だったので、1番苦労しましたね。
私の場合は新卒として入社し研修を受ける中で、トップガン検定に近い内容を学べたことが合格への近道となった実感があります。
また、勉強を通じて得た知識が業務に活かせると、勉強していて良かったと感じます。例えばプロジェクトマネジメントの科目では、実際にお客様先で問題が発生した場合などを想定して出題されるので、勉強していて特に面白かったです。知識がない状態でその状況に置かれると辛い思いをすることもあるかもしれませんが、勉強をしたことで落ち着いて対応ができます。
リーダーシップの科目もあり、お客様との調整力や高い志など求められる項目を満たすために自分に何ができるだろうと考えることも楽しかったですね。
ー学びが活かされたと特に感じたエピソードを教えてください。
伊藤:入社してからマネジメントに携わるまでは、自分の業務の効率を上げたり、できることを増やしたりといった1人の作業員としてのスキルアップに注力していました。
マネジメントに携わるようになってからは、チームのメンバーが困っていたらその原因を一緒に考え、解決を図ることはもちろん、自分が管理しているプロジェクトが会社の中でどのような位置にあるか、お客様が期待していることは何かなど、自分の周りだけでなく組織全体においての役割を考えるようになりました。
また、組織マネジメントにおいては、特に「自分ができたことは誰しもできる」という考え方にならないよう気を付けています。
1人1人違った得意なこと、不得意なことがあります。それぞれの特性にあったマネジメントをすることで個のスキルを引き出すことを大切にしています。
こうした物事の考え方は、まさにトップガン検定で学んだリーダーシップが活きていると言えるのではないでしょうか。
ー伊藤さんは、2年連続で表彰(約5000人に1人)を受けるなど、SHIFT社内でも高く評価されていますね。仕事において大切にしていることは何ですか。
伊藤:私自身、経験が少ない分、ベテランの中途採用の方々や経験豊富な先輩と比べると見劣りしてしまう部分はあるかと思います。しかし、経験が足りない分、知識で補おうという意識は強く持っています。
もちろん、知識だけで全てが解決するわけではありませんが、少しでも成長速度を上げるためには有効だと思います。勉強しておくことで、これから経験する物事について体系的に情報を整理し、大きい地図を作っておくイメージです。全体を把握しておくことで、未知のことに出会ったとしても「地図のこのあたりのことを言っているんだな」と理解ができる。
これから先も、新しく挑戦することに出会う度に、まず知識を集めてできる準備をした上で臨んでいきたいです。
また、相手の期待値を考えることも大切にしています。例えば、お客様と接する時には、どのような仕事を期待しているのかを考える。その期待を達成すれば、お客様の満足度も上がり、お金を払ってSHIFT社に仕事を頼んで良かったと思ってもらえます。
言葉の奥にある本当の目的を汲み取る意識ですね。
当初はお客様や上長の期待値を考えることに精一杯でしたが、最近ではチームのメンバーに期待されていることなど、考えられる視野も広がってきたように感じます。
ーこれから頑張りたいことは。
伊藤:現場での作業に関しては、ある程度技術的な知識を身につけられたかと思います。これからは、より大人数のプロジェクトを管理できるようになりたいという想いがあります。
また、担当している案件を拡大していくことでよりお客様の役に立てたら嬉しいですね。
自分自身にできることが増えてきた今、教育にも関心があります。マネジメントしているメンバーや後輩のスキルを引き上げていくことにも注力していきたいです。
経験の少なさを知識で補うことで、成長速度を上げてきたと話す伊藤氏。相手の期待値を考え、それを超える意識を持つという話にも、短期間で著しい成長を果たした秘訣がありました。
SHIFT社には、自身の工夫と努力次第でキャリアを問わず活躍できる場が用意されています。
未経験での入社が9割を超えるクラフでも、1人1人がスキルアップすることはもちろん、その成長速度を上げていくことで、SHIFTグループの一員として一層の成長・拡大を図って参ります。