できない理由ではなく「どうやるか」を考える │SHIFTセキュリティサービス部 森日出雄部長│後編

グループ従業員数1万人を超えるSHIFT社の多岐にわたるサービス展開を支えているのが、金融・流通産業・エンターテインメントなどさまざまな部署に分かれたサービス&テクノロジー本部。 

シリーズで各部の部長にお話を伺います。第1弾は、クラフが共同プロジェクトでもお世話になっているセキュリティサービス部 部長の森日出雄さん。前編ではこれまでのキャリアや組織の立ち上げなどについて伺いました。 

後編では、セキュリティサービス部の特徴や組織運営、今後の展望について伺います。 

ー仕事において大切にしていることは。 

森(以下敬称略):まず敵を作らないことです。これが重要だと考えています。仕事をしている上で、前職で共に働いた仲間と再び関わる機会も出てきます。コミュニケーションをしっかりとって信頼関係を築いておけば、今同じ会社でなくても一緒に何か新しいことができるかもしれません。 

組織運営という点においては、セキュリティサービス部も100名規模になってきましたので、自分が話したことを理解して、さらに新たな仲間へと伝えてくれる従業員がいてくれることが重要だと思います。 

SHIFT社の良いところは、様々なバックグラウンドを持つ従業員が集まっていて、多様な視点で意見を言えるところ。一方、多様性があるからこそ、同じ方向を向いて仕事をしていくためにはしっかりと会話をして想いを伝えていかなければと感じています。

ー組織運営について 

森:新卒採用の方を除いて基本的には自ら面接をして採用しています。大手企業で組織運営の経験がある50代の方々に加わっていただくことが多かったのですが、若くて経験が浅くても、受け身ではない方は伸びますね。 

つい”成長=時間”という枠で考えがちですが、外資系企業にいた経験もあり、私は「仕事はパフォーマンスをあげてこそ」という考えです。時間という概念を捨てて、分からなくても自分なりに勉強する方は成長すると思います。 

ーセキュリティサービス部の特徴について 

森:私がよく言うのは「同窓会のような雰囲気」ですね。また、「できない理由を述べる人」「できないことを正当化する人」が多い会社もあるように感じますが、セキュリティサービス部のメンバーを見ていると、実現するためにどうしたら良いかを考えてくれます。 

これはSHIFT社のクレド「できないとは言わない、できると言った後にどうやるかを考える」に通じるといえるかもしれません。セキュリティサービス部の礎となった50代前後のキャリアのあるメンバーが豊富な経験をもとに率先して実現する方法を模索しています。 

一方、チームを作って動くことを考えた時に、全体のコストを考えたりエンジニアとしてシステムを構築したり、コンサルティングをしたり、そういった異なる仕事の組み合わせで1つの仕事が成り立ちます。セキュリティサービス部では、キャリアがあるメンバーがリーダーを務め、技術に興味のある若いメンバーが現場でものづくりをしているという構図です。 

ー今後の展望は 

森:「セキュリティのない世界を目指したい」これが理想ではありますが、組織としての今後について現実的な話をすると、お客様のセキュリティを”運用までサポートする”体制づくりをしていきたいです。 

お客様にとってのセキュリティに何が必要か考えた時に「運用」だと思います。計画を立てるだけでなく、きちんと運用までして初めてセキュリティがいきわたります。 

ロードマップを作って必要に応じてサービスやツールを導入しますが、お客様が運用までできるように支えていける組織であるために、リソースを拡大していきたいです。 

お話を伺う中で感じたのが、常に「お客様ファースト」の姿勢。セキュリティが当たり前の世界を目指しつつも、現実的に今の社会を見てお客様に何が必要かを考え実現すること。 そのためにハイキャリア人材の知見も活かしながら作り上げてきた”できない理由ではなく、「どうやるか」を考える”組織の今が見えました。

クラフが共同プロジェクトでもお世話になっているセキュリティサービス部。「セキュリティ企業国内No.1」を目指すクラフも、SHIFT社のクレドである「できないとは言わない、できると言った後にどうやるかを考える」に共鳴し、よりパワーアップしながらともに邁進して参ります。